不動産鑑定士試験の備忘録

結果として独学・兼業で臨むこととなった不動産鑑定士試験の備忘録

7.参考書籍等の具体的な活用方法/(5)経済学

学部時代の復習と過去問演習を中心に行った。

 

1)復習
石川先生の速習シリーズで学部時代の復習(2020.9~12)。
そのうえで、スー過去で知識の定着の確認(2021.1~6)。
スー過去の活用時には、以下に留意した。
・学者名の暗記系の問題は捨てる。
・計算問題は正答だけではなくそこに至るまでの過程(解説)を論述できるようにする。
・多肢択一特有のテクニックに頼った解き方はマネしない。
※スー過去は著者の諧謔というのか皮肉めいた解説が神髄。「ここからは余談であるが」「試験には出ないが」を枕言葉に難解な箇所をそれなりに厳密性を維持したまま説明。これが論文の答案を考える際に役に立った。

2)習得知識の論文への調整・適用
過去問の活用により論文試験での「問われ方」と「答え方(書き方)」を対策した。(2020.8~10)。また、3)で書くように、経済学は試験委員毎の癖が顕著だと感じた。よって、過去問を解く際はその共通項を探るように意識し、それを直前期に復習できるようメモに残しておいた。

 

3)試験委員対策
経済学は、他の試験科目と異なり、拠るべき法律(民法)や基準(企業会計原則、鑑定評価基準)がない。よって、作問者の視点、前提条件や採用モデル(俗に言う「癖」)、が重要になってくると考えた。そこで、経済学に関しては、意識して試験委員対策を行った。令和2年は理系大学卒かつ鑑定士出身の小松教授が試験委員であった。大方の予備校がそのようにしていたように、鑑定士試験では異様に出題頻度が高いファンダメンタルズ分析(※鑑定士試験では頻出)か金融理論(イールドカーブ金利決定理論exH28②)、投資の限界効率理論(exH22②)等が出題されるのだろうと考えた。また、明海大学シラバスを参考に、大学の講義で使用しているテキストも購入した(流し読み程度)。

(参考)令和3年試験に向けて行っていた対策
令和3年は小松教授(留任)と慶應大学の玉田教授(新任)。
玉田教授のネットで検索するシラバス等から判断するに情報の非対称性等)がご専門のようだからこのあたりを重点的に対策予定であった(exH23①)。また、著書(共著)を購入した。さらに、 LEC森田講師のツイッターによると2011年4月から2018年3月まで、国家公務員総合職採用試験専門委員国総の試験委員を務めておられたそうなので、国総経済学の過去問を購入または開示請求によって調達予定であった。

 

4)直前期(2020.10)の対策
暗記量は少ないが、その少ない暗記箇所を忘れると致命傷になるので、体系メモと典型問題集の答案構成を作成(手製の「こう書け」のようなもの。)しておき、(B5サイズ30枚くらい)、隙間時間に見返した。

 

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